公務員の世界は中堅やベテランに比べると、若手の方がバリバリ働かされている事が多いです。
そのため、公務員の若手が激務で次々と辞めてしまう…ということも珍しくありません。
そこで、この記事では15年間市役所で働いた元公務員の私が”公務員の若手が辞める悲惨な状況”を紹介します。
私も公務員を辞めた身ですが、若手は本当に部署によっては辛い思いをします。
本記事の内容
- 公務員の若手が辞める悲惨な状況とは
- 公務員の若手の悲惨な離職率
- 若手公務員が辞められない理由
- 公務員の若手が転職を検討する際にやるべきこと
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公務員の若手が辞める悲惨な状況
公務員の若手が辞める悲惨な状況は以下のとおりです。
- 若手は激務の部署に配属されやすい
- 激務による過度な残業時間
- 担当のいない雑務が若手に集まる
- 土日勤務の担当にされやすい
- 超勤単価が低いからと残業をさせられる
若手は激務の部署に配属されやすい
公務員は若手のうちにどれだけ激務の部署をやり抜いたか、と言う異動履歴が出世に影響したりしますので、出世意欲のある若手ほど激務の部署に配属されてしまいます。
なので、希望しなくとも若手だからという理由で激務の部署に配属され、想像を絶する残業や仕事内容に押し潰され体調を崩してしまいます。
私も3ヶ所目と4ヶ所目の部署は、残業が毎月100時間を超えるような激務で責任の重い部署でした。
激務による過度な残業時間
私は今までに激務の部署を2ヶ所経験しましたが、残業時間は月100時間、年間1,000時間を遥かに超える終電帰りは当たり前で土日も出勤という部署で何年も仕事をしてきました。
残業が月100時間を超え始めると、毎日仕事三昧でプライベートの時間はほぼ取れませんし、土日も出勤で休みが中々取れないような状態に陥ります。
休みを取れない状態で毎日終電まで働くと、体力も精神もガンガンすり減っていき、限界を突破すると『うつ病』を発症したりとメンタルが完全にやられます。
私は激務部署を7年勤めたタイミングでうつ病を発症しました。心も体もボロボロに⋯
世間からは公務員は楽な仕事だと思われているかもしれませんが、採用人数が減るにも関わらず仕事量は増えており、求められる仕事のレベルも上がってきているので、激務な部署はどんどん増えているのが実情です。
担当のいない雑務が若手に集まる
公務員は年功序列の強い世界なので、職員の能力云々ではなく若手が雑務をやらされることが多いです。
また、雑務だけでなく電話や窓口対応も手が空いてる人が出ることになるので、若手に負担がかかりやすいです。
土日勤務の担当にされやすい
公務員には部署によって土日勤務がありますが、土日勤務は独身の若手が担当になることが多いです。
土日勤務の後に振替休日がすぐ取れれば良いのですが、残念ながらすぐには取れないことも多く有給を消化するどころか振替休日がどんどん溜まっていってしまうことも珍しくありません。
超勤単価が低いからと残業をさせられる
属人生のない作業的な残業仕事は、独身だったり超勤単価の低い若手が任されることが多いです。
若手だからと残業を酷使させられると、体力的にも精神的にもかなりの負荷がかかり潰れてしまいます。
公務員の若手の悲惨な離職率
公務員の若手が悲惨な状況だということを紹介しましたが、実際に公務員は若手の方が辞める人が多いのか?
総務省が発表した令和3年度地方公務員の退職状況等調査を確認したところ、早期退職した人の年齢別の割合は以下のとおりでした。
- 25歳未満:5,504人(13.5%)
- 25歳〜29歳:10,805人(26.4%)
- 30歳〜34歳:7,760人(19.0%)
- 35歳〜39歳:5,371人(13.1%)
- 40歳〜45歳:4,077人(9.9%)
- 46歳〜49歳:2,219人(5.4%)
- 50歳〜54歳:1,936人(4.7%)
- 55歳〜59歳:2,437人(6%)
- 60歳〜64歳:628人(1.5%)
- 65歳以上:162人(0.4%)
上記を見ていただくと、25歳~29歳 >30歳~34歳 >25歳未満の順に早期退職者が多い結果となっており、やはり公務員は激務ね若手の方が辞める人が圧倒的に多いことがわかります。
若手公務員が辞められない理由
公務員の若手が悲惨な状況で、若手の方が辞める人が多いことを紹介してきましたが、苦労している若手全員が全員辞めるわけではありません。
そこには、辞めたくても辞められない若手公務員の実態があります。
安定を捨てる不安
世間的に安泰と言われている公務員になるには、難しい試験を突破してようやくなれるものです。
公務員はリストラがなく定年退職まで働ける安心感や平均並みの給料が保証されている安心感が最大の魅力です。
また、昔ほどでは無いですが、福利厚生の面も民間企業に比べると良い傾向にあります。
このような安定した職業を辞める決断は、若い人にとっては非常に難しく、不安感に押し潰されそうになりながら公務員を続けている人が大半でしょう。
親族からの反対
親や親族からすれば身内が公務員になったと聞くと、将来安泰の文字が浮かび上がり一安心します。
しかし、若手公務員は自治体や部署によっては非常に激務で悲惨な状況に陥ります。
とは言え、その身内が公務員を辞めたいと言い出しても、自分で悲惨な状況を経験していない親族からすれば「将来安泰な職業を捨てるなんて馬鹿げてる」と言われてしまいます。
これが、公務員を辞めたくても辞められない若手公務員の苦悩の1つです。
資格やスキルがない
若手公務員が転職に踏み切れない理由として、自分自身のスキルがなかったり資格を持っていないという理由があります。
公務員になるには難しい試験を突破する必要こそありますが、突破したからと言って資格が手に入る訳でもないですし、特別なスキルがつく職業でもありません。
公務員を辞めて民間企業に転職しようと思っても、自分の強みが分からず転職に踏み切れないと言うのが辞められない理由の1つです。
とは言え、公務員に限らずスキルや資格がつかない職業は世の中にたくさんありますし、若手公務員が転職に成功する実例もたくさんあるので、そこまで億劫に感じる必要はありません。
公務員の若手が転職を検討する際にやるべきこと
公務員の若手が転職を検討する際にやるべきことを紹介します。
辞める前に転職活動を開始する
公務員を辞めた後に転職活動を始めるのは非常にリスクがあります。
公務員から民間企業に転職するのは簡単ではないですし、収入のない状態での転職活動は精神的に焦ってしまい、転職活動に支障をきたしてしまう可能性が非常に高いので、在職中の転職活動は必須と言って良いでしょう。
自分に合う転職サイトを見つける
公務員を辞める前に転職活動を始めるのは必須とお伝えしましたが、転職サイトの登録も必須と言って良いでしょう。
そして、実際に企業探しをスタートし転職活動の流れやイメージをしっかりと掴むのが重要。
公務員が転職サイトを理由するなら『doda(デューダ)』がオススメです。ただ、複数の転職サイトに登録するのが基本なので、『ビズリーチ(BIZREACH)』や『マイナビエージェント』を同時に登録までしておくのがスタートラインです。
自分の市場価値を調べておく
公務員は特別なスキルを持ち合わせていない場合が多く、『転職活動がなかなか上手くいかない』なんてことも珍しくありません。
なので、公務員を辞める前にまずは自分の市場価値を調べておき、どのレベルの企業を目指すことができるのか理解しておくことが大事です。
まとめ:公務員の若手が辞める悲惨な状況
この記事では『公務員の若手が辞める悲惨な状況とは?元公務員の私が解説!』について書いてきました。
- 若手は激務の部署に配属されやすい
- 激務による過度な残業時間
- 担当のいない雑務が若手に集まる
- 土日勤務の担当にされやすい
- 超勤単価が低いからと残業をさせられる
紹介してきたとおり、若手は激務の部署に配属されることが多いうえ、公務員は年功序列の世界で雑多な仕事が若手に集まりやすいことが、若手が辞めてしまう大きな原因です。
公務員として働くことに限界を感じているのであれば、一度転職を考えてみても良いのではないでしょうか。
関連記事 公務員は転職しない方がいい?民間に行くメリットやデメリット