元公務員の人たちは『公務員は辞めとけ!』とよく言いますが、これは何故でしょうか?
私は15年務めた公務員を辞めましたが、激務による長時間の残業や理不尽なストレスが半端なかったので、私自身も公務員は正直オススメしません。
とは言え、辞めると決断したときの周りの反応は否定的だったので、世間的に見れば公務員を手放すのは惜しいと思うのが普通なのでしょう。
だからと言って躊躇する必要は無く、自分の決めた公務員を辞めるという決断は貫き通して欲しいのが本音。
ただし、なんの計画もなく公務員を辞めるのは後々後悔してしまう可能性があるため、しっかりと事前の準備をしてから辞めましょう。
この記事では、私を含め元公務員の人たちが『公務員はやめとけ!と言う理由』や公務員を辞める際の注意点を紹介します。
本記事の内容
- 公務員は辞めとけ言われる理由
- 公務員から転職して変わったこと9選
- 公務員が転職を検討する際にやるべきこと
公務員がヒューガンを使う理由
- 今の自分の市場価値がわかる
- 公務員の市場価値を理解している
- 公務員と同等以上の年収が狙える
- 公務員を求める企業がたくさんいる
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公務員は辞めとけ言われる理由
私を含め元公務員が『公務員は辞めとけ!』と言う理由を紹介していきます。
理不尽なことが多くストレスが溜まる
長年続いている仕事を引き継いでやっているだけなのに苦情を言われたり、真面目に仕事をしているのに税金から給料が出ていると言うだけで、世間からの風当たりが非常に強く、罵声を浴びせられることもかなりありました。
『なんで私が怒られなきゃならないの?』
『真面目にやってるのになんで?なんで?』
このように真面目に仕事をしていても、あらゆる所から文句や苦情を言われるのは本当にイライラしますし、なんのために仕事をしているのか分からなくなりストレスが溜まりに溜まっていきます。
気づいた頃にはストレスが爆発している…なんてこともあります。
年功序列の古い体制が健在
公務員は実力主義の世界では無く、年齢が上がると共に給料が上がっていく年功序列の世界です。
なので、どれだけ仕事を頑張ろうが、適当に仕事をやっている年配職員の方が給料は高いですし、影響力や権力も大きいのです。
そのくせ、大変な仕事はどんどん若手に集まってきますし、若手だからという理由でどんどん激務の部署へ異動させられます。
このように公務員は若手が苦しみ年配職員が楽をしやすい世界なので、年功序列の古い体制が嫌いな人は本当に相性の悪い職業です。
仕事にやりがいは無い
公務員の仕事は住民票や保険・年金、福祉や介護の関係だったりと、ひたすらにマニュアル(要綱・規則など)とにらめっこして進めていく仕事が多く、本当にやりがいがないです。
仕事のやりがいのレベルは部署によって変わってきますが、正直15年間働いて来た中でやりがいのある仕事だなぁと感じたことは1度もありません。
だって、どれだけ頑張っても給料は上がらないですし、頑張れば頑張るほど仕事が集まってきて、やればやるほど損な世界になっているから。
バリバリ頑張って成果を出して、上司に褒めてもらったり給料が上がるように頑張りたい人には、公務員は全くもって向かない世界。
給料は高くないのに副業ができない
公務員の給料は民間企業の平均に合わせて調整がされるので、平均より下回ることはほとんどありませんが、給料がドカンと上がる世界でもありません。
しかも、1年に上がる給料の額は既に決まっており、給料を上げたいとどれだけ試行錯誤しても、残業をする以外に手がありません。
それに比べて、民間企業では副業がドンドン解禁されて、今では様々な副業ができるようになっています。
世間がブログやせどりなど色々な副業をして稼いでいるのに、公務員は一部を除き副業が禁止なんて、正直理不尽ですよね。
役に立つスキルが身につかない
公務員は法律や条例を元に仕事の流れが細かく決まっているので、とにかくマニュアルから逸脱しないように仕事を進める能力が求められるのです。
分厚い各部署のマニュアルや法律の本を読み解く力は付いていくかもしれませんが、正直言うと公務員の世界以外ではほとんど役に立たない能力です。
そんなマニュアル本を読み解く能力より、将来を自由に選択できるような、お金を稼ぐスキルが欲しいですよね。
公務員をやっていると新しいスキルを手に入れて、どんどん稼いでいる人が輝いて見えるのです!
私生活が窮屈になる
公務員は私生活までも市民の模範となるような人でいなさいと散々言われますので、私生活までも窮屈になってしまいます。
私生活までも模範となるような生活とは?
って、感じではありますが、要は私生活でトラブルを起こすなと言うことです。
大したことないトラブルだったとしても、職業が公務員と言う理由だけで、マスコミなどが嗅ぎつけて話がでかくなることはよくあります。
また、公務員と言うだけで、地域の役員をやらされたりすることは非常に良く聞く話なので、私生活ですら公務員でいなければなりません。
町内会に公務員って事がバレると、ガンガン役員が回ってきますよ…
議員にペコペコしながらの仕事
公務員の世界では選挙で選ばれた議員の力は絶大で、議員の機嫌を損ねると仕事への影響が凄まじいので常に機嫌取りを行う必要があります。
議員は公務員を動かすことが大きな仕事になるので、公務員に舐められまいと非常に高圧的に指示をしてくることがあり、指示を受ける公務員はかなりのストレスを感じることになります。
とにかく議員を怒らせると後々めんどくさいので、ペコペコして機嫌取りをしながら仕事をするのです…
公務員から転職して変わったこと9選
公務員から転職して変わったことは、主に以下の9つです。
それぞれについて簡単に説明していきます。
仕事のストレスから解放された
よかったと言われる意見で非常に多いのが、理不尽な仕事のストレスから解放されたと言う話です。
公務員は理不尽なクレームが多かったりやりたくない仕事が多く、非常にストレスの溜まる仕事です。
また、税金から給料が出ているためか世間からの風当たりが非常に強く、真面目に仕事をしていてもあらゆるところで非難を浴びてしまいます。
このように自分に非があるわけじゃない理不尽なストレスから解放されるならば、公務員から転職する人が多いのも納得できますね。
年収がアップした
民間企業へ転職した方の中には、公務員時代より年収が増えたのがよかったと話す人も多いです。
公務員の年収は民間企業の平均に合わせて決められているので決して低くなることはありませんが、高くなることもありません。
その点民間企業や自営業は利益が大きく出ることで、平均以上の年収を掴むことができる非常に夢のある世界です。
特にIT関連の企業に転職した人は年収が上がる傾向にあるので、転職先はしっかりと考えたいところですね。
やりがいのある仕事ができている
公務員から転職したことで、公務員時代には感じることの出来なかった仕事のやりがいを手に入れた方々は非常に多いです。
公務員の仕事は公共事業なので、今まで通り問題なく仕事を進めるのが大きな目的で、多くの人がやりがいがあるとは思わずに仕事をしているのが現実です。
それに比べて民間企業や自営業の場合は、利益を追求し色々な事を試行錯誤しながら進めていくので、非常にやりがいのある仕事が多いです。
公務員から転職するならば、やりがいを持ってできる仕事を選びたいところですね。
副業がしやすくなった
世の中は副業解禁の流れに進んでいるので、民間企業へ転職することで、副業で収入を得ることができるようになる可能性が大きいです。
これは仕事の収入以外に、副業などの好きな事で収入を得たいと思っている方には非常に魅力的なことですね。
残念ながら、公務員は一部の副業を除き法律で副業が禁止されていますので、今後も副業ができるようになる事は恐らくないでしょう。
公務員である限り会社員がするような一般的な副業はできないので、副業収入が欲しいならば副業ができる企業へ転職するべきですね。
関連記事 公務員の副業おすすめ7選!転職や起業を見据えた副業も紹介
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スキルが身につくようになった
公務員では身につかなかった色々なスキルが身につくようになります。
資格を取る意義ができた
公務員の仕事は基本的に資格を必要とする仕事は無いので、資格を取る場合は全て自己啓発として自己満で終わってしまいます。
利益を出す喜びが知れた
公務員の公共的な仕事とは違い民間企業や自営業の場合は、商売として利益を出すのが目的になるので、仕事で利益をだす喜びを感じることができます。
私生活が窮屈じゃなくなった
公務員は私生活までも市民の模範となるような公務員でいなさいと散々言われますので、私生活までも窮屈になってしまいます。
議員にペコペコする必要がなくなった
官公庁の中では選挙で選ばれた議員の力は絶大に大きく、議員の機嫌を損ねると仕事への影響が凄まじいので常に機嫌取りを行う必要があります。
公務員が転職を検討する際にやるべきこと
公務員が転職を検討する際にやるべきことを紹介します。
辞める前に転職活動を開始する
公務員を辞めた後に転職活動を始めるのは非常にリスクがあります。
公務員から民間企業に転職するのは簡単ではないですし、収入のない状態での転職活動は精神的に焦ってしまい、転職活動に支障をきたしてしまう可能性が非常に高いので、在職中の転職活動は必須と言って良いでしょう。
自分に合う転職サイトを見つける
公務員を辞める前に転職活動を始めるのは必須とお伝えしましたが、転職サイトの登録も必須と言って良いでしょう。
そして、実際に企業探しをスタートし転職活動の流れやイメージをしっかりと掴むのが重要。
公務員が転職サイトを理由するなら『doda(デューダ)』がオススメです。ただ、複数の転職サイトに登録するのが基本なので、『ビズリーチ(BIZREACH)』や『マイナビエージェント』を同時に登録までしておくのがスタートラインです。
自分の市場価値を調べておく
公務員は特別なスキルを持ち合わせていない場合が多く、『転職活動がなかなか上手くいかない』なんてことも珍しくありません。
なので、公務員を辞める前にまずは自分の市場価値を調べておき、どのレベルの企業を目指すことができるのか理解しておくことが大事です。
まとめ:公務員は辞めとけ言われるのはなぜ?
この記事では『公務員は辞めとけ言われるのはなぜ?』について書いてきました。
紹介してきたとおり、安定している職業だからと言って油断して就職すると、公務員になってみないとわからない辛いことをたくさん経験するかもしれません。
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